GlobalBoxby B.A.D

問い合わせが来たときには、すでに勝負はついています

海外のBtoB購買では、意思決定者が営業担当に連絡してくる前に、候補の会社も要求仕様もほぼ決まっています。英語サイトの役割は会社案内ではありません。まだ自社を知らない相手に、検索と生成AIで見つけてもらい、最初の候補に入ることです。

このページでは、その根拠となる調査データと、英語サイトから問い合わせが来ない3つの原因をまとめます。

買い手の8割前後は、営業に連絡する前に購入要件を決めている

6senseが2025年に約4,000人のBtoBの買い手を対象に行った世界調査によると、営業担当に連絡する前に購入要件を決めていた買い手の割合は、地域を問わず高い水準にあります。

営業に連絡する前に購入要件を決めていた割合(2025年)
  • 北米83%
  • 欧州78%
  • 英国・アイルランド87%
  • アジア太平洋85%

さらに、94%の買い手が、営業と話す前に候補の会社に順位をつけていたと答えています。アジア太平洋に絞ったGreen Hatと6senseの調査(632名)でも、85%の購買チームが売り手に連絡する前に要求仕様をほぼ固めていました。

つまり、意思決定者から問い合わせが届いた時点で、比較の大部分はすでに終わっています。営業が話を聞けるのは、候補に残った会社だけです。

選ばれる会社の95%は、最初の候補リストに入っていた

95%

最終的に選ばれた会社のうち、買い手が探し始めた初日の候補リストに入っていた割合(前年は85%)

出典:6sense「The 2025 B2B Buyer Experience Report」

6senseの世界調査では、最終的に選ばれた会社は、95%の確率で、買い手が探し始めた初日の候補リストに入っていました(前年は85%)。買い手は平均で約5社を比べ、そのうち約4社を初日の時点で候補リストに入れています。

営業担当に最初に連絡してくるのも、8割以上は買い手の側からです。そして約8割の取引で、買い手が最初に連絡した会社がそのまま選ばれています。

最初の候補に入っていない会社が、後から逆転して選ばれることはほとんどありません。意思決定者が探し始めたその日に、検索結果やAIの回答に自社が出てくるかどうかで、ほぼ勝負が決まります。

買い手の94%が、購買の過程で生成AIを使っている

94%

購買の過程で生成AIを使っている買い手(世界調査・約4,000人)

出典:6sense 2025

93%

購買の過程で生成AIを使っている買い手(アジア太平洋の調査・632名)

出典:Green Hat / 6sense 2025

6senseの世界調査では、94%の買い手が、購買の過程で生成AI(大規模言語モデル)を使っていると答えています。アジア太平洋に絞った調査でも93%でした。候補の会社を探すとき、比べるとき、意思決定者は検索エンジンと並んで生成AIにも質問しています。

検索結果に出ることに加えて、生成AIの回答の中で名前が挙がることも、最初の候補に入るための条件になりつつあります。

意思決定者の画面に、御社の枠だけがない

海外の調達担当者が見ている画面を想像してください。検索結果にも、AIの回答にも競合は並んでいるのに、自社だけがいない。意思決定者はこの画面の中で候補を決めます。

海外の意思決定者の画面検索結果とAIの回答に競合3社が並び、御社の枠だけが空いている。海外の意思決定者はこの画面の中で候補を決める。 precision parts manufacturer japan AI OVERVIEW A社 B社 C社 御社のページは、ここに存在していない
海外の調達担当が見ている画面のイメージ。AIの回答にも、検索結果にも競合は出てくるのに、自社だけがいない。

英語サイトから問い合わせが来ない3つの原因

  1. 探されている言葉で書かれていない:日本語を正確に英訳しても、海外の担当者が検索窓に打ち込む言葉とは一致しないことがあります。
  2. 生成AIに引用されない:AIが答えに使うページには、検索順位とは別の条件があります。
  3. 見つからなかったことは、記録に残らない:誰かが検索して自社を見つけられずに離れたことは、アクセス解析には現れません。何も起きなかったように見えるだけです。

「正しい英語」と「検索される英語」は別のもの

実際に支援した製造業の英語サイトでは、「導入実績の更新」が Updates to the track record of adoption と訳されていました。英語として誤りではありません。ただ、海外の技術者はこの言葉では検索しません。彼らが打ち込むのは case study です。

同じ表現がサイト内の20か所以上で使われていました。翻訳の一貫性はありながら、検索の入口はどこにもない状態でした。改修後は Case Study Now Available としています。

改修前
Updates to the track record of adoption
改修後
Case Study Now Available

出典と調査の範囲

  • 6sense「The 2025 B2B Buyer Experience Report」:北米・欧州・英国とアイルランド・アジア太平洋のBtoBの買い手、約4,000人を対象にした世界調査。地域別の購入要件の割合(図10)、初日の候補リストから選ばれる割合95%、生成AIの利用94%はこの調査から引用しています。出典:6sense.com/science-of-b2b/buyer-experience-report-2025/
  • Green Hat / 6sense「The APAC B2B Buyer Journey Research Report 2025」:2025年6〜7月に、アジア太平洋6市場(オーストラリア・香港・マレーシア・ニュージーランド・フィリピン・シンガポール)のBtoBのビジネス・調達担当者632名を対象に行われた調査。回答者は、過去24か月に2万5,000米ドル以上のBtoB購買を経験した人に限られています。アジア太平洋の85%・93%はこの調査から引用しています。出典:green-hat.com.au/thinking/b2b-marketing-research

自社は、最初の候補に入れる状態か

診断では、海外の意思決定者が使う言葉で検索したとき、生成AIに質問したときに、自社がどう扱われているかを、実際の画面と数値でお見せします。ヒアリング完了から5営業日前後でご報告します。

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